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地域活動
#ヘルスメイト#地域ボランティア#岡崎市#食改#食生活改善推進員#食育

岡崎市の『食改さん』って何する人?管理栄養士が入会してわかった魅力

3秒で分かる結論

食改さんは、岡崎の食育を長年支え続けてきた地域の宝です。平成14年の協議会発足以前から数えれば、30年以上現場で活動を続けている大先輩もいます。市議会議員として、そして管理栄養士として、この活動がさらに広がり、次世代につながっていくよう、私も現場の一員として汗をかいていきます。食に関心がある方、地域で活動してみたい方は、ぜひ一度のぞいてみてください。

岡崎市には、「私達の健康は 私達の手で」を合言葉に地域で食育活動を続ける、"食改さん"と呼ばれるボランティア集団があります。令和8年2月現在、96名の推進員が活動中。管理栄養士として、このたび私も入会させていただきました。今回は、実際に中に入って見えてきた「食改さん」の魅力と、岡崎の食の未来についてお伝えします。

「食改さんって、聞いたことはあるけど、何の団体だっけ?」

「岡崎のいきいきクラブや子育てサロンで、料理を出してる人たち?」

入会前の自分も、正直そのくらいの理解でした。岡崎市にある『食改』、正式名称は岡崎市食生活改善協議会。24年続くボランティア団体の中身を、入ってみてわかった範囲で整理します

📌 この記事でわかること

  • 『食改さん(岡崎市食生活改善協議会)』は24年続く市内ボランティア団体。現在96名が活動中
  • 学区いきいき・子育て支援・きらら料理教室・防災食など、年間1,367人の市民と接点を持つ地域の食のインフラ
  • 2018年に厚生労働大臣賞を受賞した実力ある団体
  • 会員数はコロナ禍で半減後、令和7年度から96名まで回復中
  • 毎年4月に岡崎市が募集する『食生活改善推進員養成講座』を受ければ、誰でも入会できる

そもそも『食改さん』って、なに?

ひとことで言うと、食を通じて地域の健康づくりをするボランティア団体です。

  • 全国組織(全国食生活改善推進員団体連絡協議会)の岡崎市支部として、24年前(平成14年)に設立
  • 通称『食改さん』または『ヘルスメイト』
  • 全国スローガンは「私達の健康は 私達の手で」
  • 岡崎市独自のテーマは「共に学び 楽しく伝える 食育活動」

所属するには、岡崎市が毎年4月に募集する『食生活改善推進員養成講座』を修了する必要があります。つまり、数日の講座を受けた修了生が、そのまま会員として動いているということです。

全国では、約1,351市町村にこの協議会組織があり、年間約302万回・延べ1,600万人という規模で健康づくり活動を行っている、実は国レベルで見ても大きなボランティア組織です。

岡崎市の食改は、96名のボランティアで動いている

令和8年度(2026年度)の会員数は96名。内訳は男性7名・女性89名で、自分はこの男性7名のうちの1人として入会しました。

会員は曜日ごとのグループに分かれて活動しています。

グループ 会員数 特徴
月曜 13名 週初め
火曜 16名
水曜 17名
木曜 23名 最大グループ
金曜 11名
豊富 13名 岡崎市北部
形埜 3名 旧額田地域
合計 96名 男性7名・女性89名

岡崎市内の中心部だけでなく、豊富・形埜という奥の地域にもグループがあるのは、旧額田郡合併を経た岡崎市らしい構成だと思いました。

何をしている団体なのか——ざっくり4つに整理します

入ってみてわかったのは、想像より活動の幅が広いこと。令和7年度の実績をベースに、4つに整理します。

① 学区の『いきいきクラブ』で高齢者へおやつを届ける

岡崎市内の14学区、年間21回561名の高齢者に、会員が手作りおやつを提供しています。昨年度は「赤飯風おにぎり・きなこ汁粉」などを学区ごとに作って届けてきました。

岩津・大門・恵田・矢作南・六名・井田・男川・緑丘・美合・上地・岡崎・六ッ美南……地名を並べるだけで、岡崎の広さがわかります。この全部に、月1〜2回のペースで会員が通っているわけです。

② 子育て支援・親子料理教室

岡崎げんき館を拠点にしたきらら料理教室は、子どもたちのための料理教室。令和7年度は338名の親子が参加しています。

親子で包丁を握り、出汁の味を知る。この体験は、家庭の食習慣に直接効きます。管理栄養士としても、こういう現場の価値は高いと感じます。

③ 岡崎げんき館市民会議との連携

  • 地域ふれあい健康教室(4回・73名)
  • 栄養ステーション(5回・82名)
  • テーマ別料理教室(8回・146名)

岡崎市保健所や栄養士会と連携しながら、健康リーダーとしての役割も担っています。

④ 勉強会と他団体との合同企画

会員自身の知識を上げるため、毎月1回の勉強会も実施。令和8年度は「野菜をおいしく食べる減塩食」「おもてなし料理」「食改考案時短メニュー」など、8回のテーマで学びます。

さらに:

  • JAぬかたとの合同調理講習会(新作おせち)
  • 防災ボランティア連絡協議会との合同調理講習会(鍋ぼうしで節約)
  • 豊橋市食改との交流会(令和7年11月)

年間トータルで157回、延べ1,367人の市民と接点を持っている団体

正直、この規模感は入ってみるまで知りませんでした。

2018年に厚生労働大臣賞を受賞しています

平成30年度 全国食生活改善大会(愛知県で開催)で、岡崎市食生活改善協議会が国の栄養関係功労者地区組織及び優良ボランティア団体として厚生労働大臣表彰を受けました。

岡崎市保健所もこれを「この11年間の最大のトピックス」と位置づけています。長年にわたる地域に根差した活動と、団体としての地域からのゆるぎない信頼が評価された、ということです。

24年、休まず続けてきた草の根の活動が、国から正式に認められた瞬間でした。

管理栄養士として、なぜ自分も入会したのか

ここから、個人的な話になります。

自分は管理栄養士として、これまで栄養の話を「個人向け」にすることが多かったと思います。セミナーや記事、個別の食事指導。データをもとに、正しく伝える。それ自体は、今も大事な仕事です。

でも、岡崎市で子育てをしていて、だんだん感じるようになったのは、「食の知識は、誰か一人が知っていても地域は変わらない」ということでした。

いきいきクラブで手作りのおやつを出す。親子料理教室で、野菜の甘さを体験してもらう。減塩のコツを、台所のレベルで伝える。こういう「体験を通じて伝わる食育」は、草の根のボランティア活動でしか届かない現場があると思います。

栄養の話ができる人間がもう1人、現場の仲間として入った方が、岡崎の食にとって意味があるんじゃないか——そう考えて、今年度から入会しました。

岡崎市議として、子育て世代の父親として、そして管理栄養士として。3つの立場を持ち込むことで、これからの食改にできることの幅を、少しでも広げたいと思っています。

総会に参加して感じたこと

2026年4月22日(水)、午前10時30分から、岡崎市社会福祉センター2階で開催された令和8年度の総会に、初めて1会員として参加しました。

会場に着いて、最初に驚いたのは会場の熱量でした。

会員96名のうち、70名以上が出席。平日の午前中にもかかわらず、です。会社員の自分の感覚でいうと、これはかなりの参加率です。ふつう、平日午前の任意のボランティア総会で7割以上が集まる団体というのは、相当に結束が強いんだと思いました。

印象的だったのは、愛知県から表彰される会員の方々です。食改の活動20年の方、そして30年の方がいらっしゃいました。特に30年表彰の方は、90歳。拍手のなかで、単純にすごいと思いました。自分が生まれた年くらいから、ずっと岡崎の食の現場に立ってきた方が、今日も同じ会場にいらっしゃったわけです。

30年、20年と続けてこられた方々の姿は、「地域の食を誰かが守り続けてきた」という事実を、言葉より強く伝えてくれました。

その一方で、会場を見渡して気づいたのは、会員の年齢層と性別の偏りです。

これは良い悪いの話ではなく、事実として、60代以上の女性が中心の団体です。長年の歴史のなかで、そういう層がこの地域の食を支えてきた、ということでもあります。

ただ、次の10年、20年を続けていくためには、もう少し下の世代、男性、働きながらの参加者が増えていったほうがいい。総会の資料を見ながら、そう感じました。団体として素晴らしい実績を持っているからこそ、担い手の層を広げていく余地は、まだ大きい。

地域の健康は、地域の人同士で守っていく。食改の総会は、その言葉を抽象論ではなく、具体的な顔ぶれで見せてくれる場でした。自分がこの輪の中に新しく加わることができたのは、素直にうれしいです。

一方で、会員は減っている——岡崎市として向き合いたい課題

食改の会員は、この10年で一時、約半分まで減っていました

年度 会員数 コメント
平成25年度(2013) 126名 この10年のピーク
平成30年度(2018) 124名 厚生労働大臣賞受賞
令和元年度(2019) 117名
令和4年度(2022) 78名 コロナ禍で最低値
令和5年度(2023) 83名
令和7年度(2025) 96名 回復中

原因ははっきりしています。コロナ禍で活動が2年以上止まったことが大きく、その間に退会した方、世代交代が進まなかったことが効いています。

岡崎市の『健康おかざき21計画』でも、こうした食生活改善推進員の活動強化は柱の一つです。国の『健康日本21(第三次)』でも、地域のボランティアによる健康づくり活動は、健康寿命の延伸のための重要な基盤と位置づけられています。

団体の実力は全国トップクラスなのに、担い手が減っている。ここは、岡崎市議として、また管理栄養士として、見過ごしたくない現実でした。

令和7年度に96名まで回復したのはよいニュースです。ただ、H25の126名にはまだ届いていません。次の世代、特に働き世代・男性・子育て中の人が、どれだけ仲間になってくれるかが、これからの10年を左右します。

『食改さん』になるには?毎年4~5月の養成講座から始まります

入会のハードルは、実はそんなに高くありません。

ステップ:

  1. 毎年4~5月、岡崎市が『食生活改善推進員養成講座』を募集(岡崎市公式ウェブサイト・広報『おかざき』で案内)
  2. 講座を受講(全7〜8回程度、調理実習・栄養学基礎・地域活動の話など)
  3. 修了後、食改の会員として活動開始

曜日別グループに入る仕組みなので、自分のライフスタイルに合う曜日を選べるのも、意外と入りやすさにつながっています。

「料理は得意じゃない」という方でも、大丈夫です。実際の現場は、学びながら仲間と手を動かすところから始まるので、最初から料理上手である必要はありません。

これは『料理教室の話』だけじゃない。岡崎の食を次に渡すための話です

ここは少し、俯瞰して書きます。

食改の活動は、料理教室の話に見えて、実は『地域の食のインフラ』の話です。

いきいきクラブで出るおにぎりひとつ、きらら料理教室で子どもが初めて切るにんじんひとつ。これらは、「岡崎の食文化を、次の世代にどう渡すか」という長い話の、一番大事な現場です。

家康めし、八丁味噌、西三河の地産地消——岡崎には受け継ぎたい食文化がたくさんあります。でも、それを口伝えではなく体験として次に渡す現場が減っていったら、文化は思っているより簡単に途切れます。

食改の96名は、その現場を24年、静かに支え続けてきた人たちです。入会してみて、そのすごさが、少し見えてきました。

よくある質問(FAQ)

Q1. 食改さんに入るのに、管理栄養士や料理の資格は必要ですか?

A. 必要ありません。岡崎市が毎年4~5月に募集する『食生活改善推進員養成講座』を受講すれば、誰でも会員になれます。

Q2. どれくらいの時間的拘束がありますか?

A. 曜日別グループに所属するので、基本は月1〜2回の活動です。無理なく続けられる設計になっています。

Q3. 男性でも入れますか?

A. 平成24年から全国で男性会員の加入が認められており、岡崎では令和8年度時点で男性会員が7名活動しています。自分もその1人です。

Q4. 活動日に参加できないときはどうなりますか?

A. 会則では、諸事情による休会(原則2年まで)が認められています。ライフステージに応じて柔軟に対応できます。

Q5. どこに問い合わせればいいですか?

A. 岡崎市保健所 健康増進課が窓口です。『食生活改善推進員養成講座』の募集情報も、岡崎市公式ウェブサイトや広報『おかざき』で、毎年4月~5月頃に案内されます。

最後に

今日は、岡崎市食生活改善協議会の話を整理してみました。

正直言うと、管理栄養士として、もっと早く気づいていればよかったと思っています。自分が「栄養の話を個人にする」仕事をしている間、同じ岡崎市内で、食改さんたちは「食を地域に届ける」仕事を24年、黙々と続けていた。この差に、もっと早く目を向けたかった、というのが本音です。

総会で見た、30年・20年と続けてこられた先輩会員の姿、平日の午前に70名以上が集まるあの熱量。地域の健康は、地域の人同士でしか守れない——その言葉の重みを、あの会場で受け取った気がしています。

会員を増やすのは、一人ひとりに声をかけていく地道な話です。この記事を読んで少しでも気になった方、岡崎で『食を通じて誰かの役に立ちたい』と思った方。毎年4月の養成講座、のぞいてみてください。現場でお待ちしています。

—— 岡崎市議として、食改の現場に立った一会員として、ここは続けて発信していきます。



📝 まとめ

  • 岡崎市食生活改善協議会(通称『食改さん』『ヘルスメイト』)は24年続く市内ボランティア団体
  • 現在96名が活動。14学区のいきいきクラブ、きらら料理教室、子育て支援、市民会議などで年間1,367人と接点
  • 2018年に厚生労働大臣賞を受賞した実力派
  • 会員はコロナで半減後、令和7年度から回復中(78名→96名)
  • 毎年4月、岡崎市が募集する『食生活改善推進員養成講座』を受ければ誰でも入会可能
  • 詳しくは岡崎市保健所 健康増進課まで
📌 まとめ

食改さんは、岡崎の食育を長年支え続けてきた地域の宝です。平成14年の協議会発足以前から数えれば、30年以上現場で活動を続けている大先輩もいます。市議会議員として、そして管理栄養士として、この活動がさらに広がり、次世代につながっていくよう、私も現場の一員として汗をかいていきます。食に関心がある方、地域で活動してみたい方は、ぜひ一度のぞいてみてください。

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