岡崎市民にとって、南公園は「子どもの頃の記憶」がそのまま残っている数少ない場所だと思います。自分も幼い頃、交通広場のゴーカートやメリーゴーランドで何度も遊びました。その南公園が、開園60年を超えて初めての全面リニューアルに入っています。
2026年4月20日(月)の閉会中建設環境委員会で整備状況の報告を受け、現地も視察してきました。気になる完成時期と新施設を、子育て世帯が気になる順番でまとめます。
この記事でわかること
- 南公園のリニューアルオープンは 2027年(令和9年)4月3日 を予定
- 「家族が笑顔になれる公園」をコンセプトに、大屋根付き多目的広場・親水広場・屋内遊戯施設が新登場
- 雨でも猛暑でも遊べる 全天候型の遊び場 が岡崎市内に本格的にできる
- キッズトイレ・授乳室・給水スポット・インクルーシブ遊具など子育て世代の声が反映
- 駐車場は 386台以上 に拡張し、園内で連結
- 総事業費は約75.5億円、うち国の補助金で約13億円分をカバー
「結局いつ開くの?」
「新しくなる部分と、そのまま残る部分は?」
「うちの子、小さいうちに遊ばせたいんだけど」
SNSや公式LINEでも、このテーマの問い合わせが本当に多いです。できるだけシンプルに、そして実感を持って伝わる形でまとめました。
岡崎市議会議員の本多勝(ほんだしょう)です。2026年4月20日(月)の閉会中建設環境委員会で、南公園の整備状況について市の担当課(都市基盤部 公園緑地課)から説明を受け、現場も確認してきました。自分自身、小さい頃から南公園で遊んできた一人で、いま一児の父親としても「早く開いてほしい」と感じる工事です。
リニューアルオープンは2027年4月3日を予定

出典:岡崎市
いちばん聞かれる質問から結論を言うと、岡崎市南公園のリニューアルオープンは2027年(令和9年)4月3日を予定しています。
2024年4月から梅林と芝生広場以外は閉園していて、今は解体・造成・建築工事の真っ最中です。市の公式な閉園告知でも「再開予定:2027年(令和9年)4月」と案内されています。
| 時期 | 主な工事内容 |
|---|---|
| 2024年度(R6) | 仮設・解体・撤去 |
| 2025年度(R7) | 基本設計完成、地下埋設物・駐車場、7月15日に建築着工 |
| 2026年度(R8) | 管理棟・大屋根・屋内遊戯施設・トイレの建築、植栽・外構・遊具 |
| 2027年4月3日(R9) | リニューアルオープン |
閉会中委員会で共有された最新の進捗写真では、大屋根はすでに骨格と屋根材が組み上がった状態、ゴーカートコースの路盤もほぼ形になっていました。ここから1年で、かなり「公園らしい景色」に戻っていくはずです。
子育て世帯に「待望」の全天候型施設が3つ

今回のリニューアルで一番大きく変わるのは、天候に左右されずに遊べる場所が、まとめてできることです。
自分のところにも、「この猛暑で外遊びはしんどい」「雨の日に子どもが暴れて困る」という相談が、本当によく届きます。市が事前に行った市民アンケートでも、「子どもたちが雨天などでも遊べる遊戯施設」が要望のトップ、次いで「カフェ・レストラン」でした。今回の計画は、この声がそのまま骨格になっています。
新しくできる主な施設(全天候系・親水系)
| 新施設 | 規模・特徴 | 子育て目線での嬉しさ |
|---|---|---|
| 大屋根付き多目的広場 | 大屋根 約2,200㎡/高さ約10m/3つの屋根の組み合わせ/芝生広場 約9,000㎡ | 雨・日差し・猛暑を気にせず走り回れる。イベントやピクニックにも使える |
| 親水広場 | 2,000㎡以上/150ℓウォーターバケット・水のトンネル・飛び出す噴水・手漕ぎポンプ/更衣室・トイレ完備/ワンタッチテントが張れる休憩スペース | 夏のプールに代わる通年の水遊び空間。着替え・休憩のしやすさも考えられている |
| 屋内遊戯施設 | 木造平屋建て/床面積800㎡以上/地元産の木材使用/授乳室・トイレ・事務室あり/民間自主事業 | 雨でも遊べて、授乳・オムツ替えもできる。小さい子連れには相当ありがたい |
大屋根の下は人工芝、そのまわりは天然芝という設計で、遊び方に幅が出ます。親水広場はプールの跡地にできる予定で、「夏だけの市民プール」から「通年で遊べる水の広場」へ切り替わるイメージです。
誰もが遊びやすい設計もセット
施設単体の新しさだけでなく、細かい配慮の積み上げが、この整備のもう一つの見どころだと感じました。
- インクルーシブ遊具:車いすや障がいのあるお子さんも一緒に遊べる遊具を導入
- キッズトイレ(親子トイレ):交通広場管理棟、屋内遊戯施設棟、多目的広場ゾーンの3か所に設置。子ども用便器と、高さ450〜500mm程度の手洗い場で「自分でできる」を後押し
- トイレ総数の増加:従前6か所から、再整備後は8か所へ
- 給水スポット(ウォーターサーバー):交通広場管理棟内に設置予定で、マイボトル派にも優しい
- 駐車場 386台以上:今までは入口方向ごとに分断されていたのが、園内で連結される形に
「子どもが汗だくになったときにどうするか」「おむつ替え・授乳はどこで」「駐車場に入れない」という、親としてのあの地味なストレスが、かなり減る設計になっていると感じました。
「残してほしい」ものは、ちゃんと残る

再整備と聞くと、「昔の面影が全部消えてしまうのでは」という不安の声もあります。自分も幼少期からの思い出がある場所なので、最初はそう思いました。
結論から言うと、南公園の「らしさ」の核になる部分は、基本的に残されます。
| 区分 | 対象施設 | 状況 |
|---|---|---|
| のこす | 遊園地(観覧車・メリーゴーランド・ミニSL等) | 現状維持のまま継続 |
| のこす | 梅林・野鳥の森 | 現状維持のまま継続(閉園中も利用可) |
| のこす | 池 | 修景施設として継続 |
| 改修 | 交通広場 | 模擬市街地を再現、矢羽根など現行の交通ルールに合わせて刷新 |
| 改修 | ゴーカート | ガソリン車から EV化。コースも延長してより楽しく |
| 新設 | 大屋根付き多目的広場(元・野球グランド) | 大屋根+芝生広場へ転換 |
| 新設 | 親水広場(元・市民プール) | 通年で遊べる親水空間へ |
| 新設 | 屋内遊戯施設 | 木造平屋建てで新設 |
| 廃止 | 市民プール・運動場・テニスコート | アンケートで利用が限定的 |
交通広場は、信号や矢羽根などを今の交通ルールに合わせて作り変え、ゴーカートは電気自動車化されます。排気ガスのにおいがする昭和のゴーカート、というのもある意味味でしたが、子ども目線・環境目線の両方で、妥当な進化だと思います。
遊園地の観覧車やメリーゴーランドは、東海オンエアの聖地としても知られていて、地元の観光資源でもあります。ここはきちんと残る計画です。
なぜ全面的な再整備に踏み切ったのか
ここからは、背景の話です。知らなくてもオープン日を楽しみに待てる話なので、興味のある方だけ読んでいただければ。
南公園は 昭和37年(1962年)4月 に開園しました。昭和47年に市民プール、昭和50年に交通広場、昭和55年に遊園地と梅林が順次整備されたあと、大きな手直しはほとんど行われていません。
市が整理した現状の課題は、大きく3つです。
- 施設の老朽化:交通広場が供用開始後48年、市民プールが51年。延命だけでは限界
- 施設利用の偏り:アンケートで「よく利用する」のは遊園地65.1%、交通広場44.7%。逆に運動場2.3%、テニスコート1.4%と利用は限定的
- 利用者ニーズの変化:雨天などでも遊べる遊戯施設(48%)、カフェ・レストラン(43%)、水遊び広場(28%)を望む声が上位に
ここに個別対応で継ぎはぎしていくより、まとめて作り替えたほうが将来の維持費も含めてトータルコストが抑えられるというのが、市の判断でした。
合意形成も、2020年のパブリックコメント、2021年の市民公聴会(ほっとミーティング)、フォーラム「未来の南公園」、市民アンケート、パネル展示と、段階を踏んで進められてきました。2022年3月に基本計画を策定、同年12月に特別用途地区の指定まで済ませています。
PFI方式とは何か(ひと言で)
今回の事業の仕組みは「PFI方式」というものです。聞き慣れない方のために、ざっくり整理します。
PFI(Private Finance Initiative)は、民間の資金と経営ノウハウを使って、公共施設の設計・建設・維持管理・運営をまとめて任せる手法です。
メリットはシンプルで、
- 役所が単独で造って運営するより、設計〜運営までワンセットで長期最適化できる
- 民間の工夫で施設が魅力的になりやすい(カフェ・屋内遊戯施設の自主事業など)
- 市の財政支出を単年度に集中させず、年度割で平準化できる
今回の事業は BTO方式(プール・交通広場・屋内遊戯施設など) と O方式(遊園地・駐車場・梅林など) を組み合わせた構成で、さらに 自主事業(カフェ、屋内遊戯施設) も民間提案で入ります。事業期間は設計・建設約3年+維持管理・運営で合計20年間(R6.4〜R25.3)です。
事業者と総事業費
事業者は、2023年11月29日に優先交渉権者として決定された岡崎南公園マネジメント株式会社(ミライコ岡崎グループ)です。
| 区分 | 企業名 |
|---|---|
| 代表企業 | NECキャピタルソリューション株式会社 中部支店 |
| 構成員 | 株式会社安藤・間 名古屋支店 |
| 構成員 | 朝日工業株式会社(岡崎市天白町) |
| 構成員 | 一般社団法人岡崎パブリックサービス |
| 協力企業 | 株式会社オリエンタルコンサルタンツ中部支社 |
| 協力企業 | 飛騨五木株式会社(岐阜県高山市) |
朝日工業は岡崎の地元企業、岡崎パブリックサービスは市内の施設管理で実績のある一般社団法人で、いわゆる「外から乗り込んできた人たち」だけで運営する枠組みではないのは、重要なポイントだと思っています。
契約金額(総事業費)は、物価変動を踏まえた第一回変更契約で 約75.57億円(7,557,023,383円)です。これは20年分の維持管理・運営費を含んだ金額で、単純な建設費ではありません。
| 契約 | 金額 | 内容 |
|---|---|---|
| 当初契約 | 7,375,019,991円 | 本契約(2024年3月21日議決) |
| 第一回変更 | 7,557,023,383円 | 物価変動(182,003,392円増)2024年12月20日議決 |
| 2025年7月2日 | 金額変更なし | 実施設計図書提出期日変更 |
| 2026年3月4日 | 金額変更なし | 年度払金額の見直し |
国からの補助金は約13億円
75.5億円と聞くと「市の負担だけで大丈夫なの?」と感じる方も多いと思います。ここも整理しておきます。
総事業費約75.5億円のうち、補助対象事業費は約38.1億円で、補助率は1/2。国の交付金が2種類入ります。
| 交付金 | 主な対象 | 補助総額 |
|---|---|---|
| 社会資本整備総合交付金 | 遊戯施設、休養施設など | 251,428,000円 |
| 防災・安全交付金 | 園路広場、管理施設、防災備蓄倉庫など | 1,044,471,000円 |
| 合計 | — | 1,295,899,000円 |
防災・安全交付金が大きいのは、南公園が避難場所としての役割を持つからです。計画目標では 収容可能避難者数6,315人(1人あたり2㎡換算)が想定されています。多目的広場には防災トイレ建屋を収納できる倉庫も設置され、ここは「普段は遊び場、いざとなれば避難拠点」という公園のもうひとつの顔になります。
現地視察で見てきた進捗
4月20日の委員会に合わせて、現地でも確認してきました。建築関連工事は2025年7月15日に着工、資料にあった最新状況(2026年3月撮影)は、大屋根の構造体がほぼ完成、多目的広場のトイレ倉庫棟が立ち上がり、親水施設のコンクリート基礎と一部遊具も形になっている段階です。
- 大屋根:3つの屋根が組み合わさる大きなシルエットが、すでに見える形に
- 多目的広場・トイレ倉庫棟:芝生もラインが入り、トイレ倉庫棟の鉄骨が組まれている
- 親水施設:池状の基礎コンクリートが打設済、象徴的な大型の水遊具も設置が始まっている
- 交通広場・ゴーカートコース:コースの舗装工事が進んでおり、曲線のコースラインがはっきり見えるように
- 公園管理棟・大階段:足場が組まれ、壁の立ち上げが進行中
- 屋内遊戯施設・児童遊園:基礎が完成し、これから木造の建物が立ち上がっていく段階
現場に立って改めて感じたのは、「ここにこれができるのか」という具体のスケール感です。図面と完成予想図だけでは伝わらない、広さと高さが、実物の骨組みから伝わってきました。
岡崎の子育て環境にとっての意味
視察を終えて、自分としていちばん大きいと感じているのは、「雨でも猛暑でも家族で過ごせる場所が、岡崎の中心部にまとまってできる」ことです。
これまで岡崎市内で全天候型の遊び場を探すと、イオンモール岡崎のアミューズメントや中央総合公園の室内施設などが選択肢でしたが、「お金をかけずに1日遊べる屋内の場所」は実は多くありません。
結果として、雨の日は家に缶詰、猛暑の日は車で出かけて疲れる、ということが続きやすい。1歳の子を育てているわが家でも、完全にそれです。
南公園にできる屋内遊戯施設(床面積800㎡以上、地元産の木材を使った木造平屋建て)は、民間の自主事業として運営されるので、カフェや物販と組み合わさる可能性もあります。授乳室やトイレも館内に整備されるので、未就学児を連れて行ける空間として、相当使える施設になるはずです。
さらに、インクルーシブ遊具の導入で、「きょうだいに障がいがあると公園で遊ばせにくい」という声にも応える設計になっています。これは、親になってから気づく大事なポイントだと、自分も感じています。
本多勝として、ここから見ていく論点
リニューアルオープンは2027年4月3日で確定路線ですが、議員として追い続けたい論点もあります。
- 自主事業(カフェ・屋内遊戯施設)の具体:市民ニーズで2位だった「カフェ・レストラン」がどういう形で入るか。民間の自主事業なので、中身が見えてくるのはこれから
- 運営開始後のアクセス・混雑対策:駐車場は386台以上に拡張されますが、オープン直後は間違いなく混雑します。周辺道路の動線や公共交通のアクセスを、市と一緒に考える必要があります
- 料金体系と利用方法:有料施設と無料施設の線引き、どうやって市民が使いやすくするか。指定管理者制度と併用される前提なので、ここの運用は議会でもウォッチしていきます
- 維持管理の20年:PFI事業の本体は建設ではなく、その後20年の運営。オープンして終わりではなく、ずっと「家族が笑顔になれる公園」であり続けるかを見続けるのが、議員の仕事だと思っています
よくある質問(FAQ)
Q. 南公園は、今まったく入れないの?
梅林(葵梅林)と芝生広場は、閉園期間中も利用できます。ただし駐車場とトイレは閉鎖されているので、徒歩や自転車でのアクセスになります。テニスコートは利用できません。
Q. リニューアルオープンは本当に2027年4月3日?
委員会資料では「4月3日」と明示されています。ただし建築工事は天候や資材の影響を受けやすいので、最新情報は岡崎市の公式ページで随時確認してください。
Q. 遊園地の観覧車やメリーゴーランドはなくなる?
なくなりません。大型遊具は「のこす施設」として現状維持されます。
Q. プールはもう復活しない?
市民プールは2020年から中止されていて、今回の再整備で廃止が正式に決まりました。代わりに2,000㎡以上の親水広場が通年で遊べる形で整備されます。
Q. 屋内遊戯施設は有料?
屋内遊戯施設は民間の自主事業として運営されます。料金については、事業者の発表を待つ形になります。
Q. 夏休みにオープンに間に合う?
4月3日リニューアルオープン予定なので、2027年のゴールデンウィーク・夏休みには使える想定です。
最後に
自分が子どもの頃、両親にゴーカートに乗せてもらったことを今でも覚えています。プール帰りに観覧車から岡崎の街を見下ろした景色は、記憶のどこかに残っています。
南公園の再整備は、単に老朽施設を新しくする事業ではないと思っています。岡崎で生まれ育った世代の思い出を上書きするのではなく、そこに新しい記憶を重ねていくための工事です。
いま1歳の子を持つ親として、2027年4月3日に、この子と一緒に新しい南公園で過ごせるのを楽しみにしています。同じような気持ちで待っている岡崎市民の方は、本当に多いと思います。
現場の進捗は、議員としてこれからも定期的に見に行きます。気になることがあれば、公式LINEからでも気軽に声を届けてください。
まとめ
- 岡崎市南公園のリニューアルオープンは 2027年4月3日 を予定
- コンセプトは「家族が笑顔になれる公園」
- 大屋根付き多目的広場、親水広場、屋内遊戯施設の 全天候型3点セット が新登場
- インクルーシブ遊具、キッズトイレ、授乳室、給水スポットなど子育て世代への配慮が厚い
- 遊園地・梅林・ゴーカート(EV化)など「らしさ」はしっかり残る
- 総事業費 約75.5億円、国の交付金で約13億円をカバー
- 閉園期間中も梅林・芝生広場は利用可能



