岡崎市の不妊治療補助が、ようやく動きます。
申請受付は令和8年6月1日から。対象は 保険診療と併用した先進医療 で、補助は対象費用の7割・上限5万円です。
「岡崎は補助がない」と聞いていた方も多いと思います。
このズレを、一次情報をもとに整理します。
何が変わるのか(結論先出し)
新たに始まるのは、保険適用の体外受精・顕微授精と併用した 先進医療への補助 です。
対象になるのは令和8年4月1日以降に実施した治療。補助額は対象費用の10分の7、上限5万円です。
申請受付の開始日は令和8年6月1日(月曜日)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助対象 | 保険適用の体外受精・顕微授精と併用した先進医療 |
| 治療実施日 | 令和8年4月1日以降に実施したもの |
| 補助額 | 対象費用の10分の7(上限5万円) |
| 本人負担の目安 | 3割相当 |
| 申請開始 | 令和8年6月1日 |
「令和8年度から」と聞くと4月開始のように感じますが、実際は6月1日が申請受付開始日です。
ここを誤解しないことが大事です。
→ 要点:実施は4月以降の治療が対象、申請できるのは6月1日から。
対象になるのは誰?
対象になるのは、以下のすべてに当てはまる方です。
- 夫婦(事実婚も含む)
- 申請日に夫婦の両方またはいずれかが岡崎市に住民票がある
- 保険適用の体外受精・顕微授精と併用して先進医療を受けた
- 岡崎市以外の自治体から同様の補助を受けていない
事実婚カップルも対象に含まれているのは、現代の家族のあり方に沿った設計です。
ただし注意点が1つあります。
自由診療の体外受精と併用した先進医療は対象外 です。
岡崎市公式の制度ページにも「自由診療の生殖補助医療(体外受精及び顕微授精等)と併用して実施した先進医療は対象外です」と明記されています。
→ 要点:保険診療+先進医療の組み合わせだけが対象。自由診療と併用したケースは含まれません。
補助額はいくら?
補助は、対象費用の10分の7・上限5万円です。
一連の治療の中で2つ以上の先進医療を実施した場合は、それぞれの費用を合算した額が対象になります。
※「一連の治療」は、治療計画の作成日から妊娠判定日(または医師の判断で中止した日)までを指します
補助回数は健康保険適用が可能な回数に準じます。
これは年齢や治療回数に応じて異なるので、詳しくは保険診療の上限を確認してください。
→ 要点:1回の治療につき最大5万円。複数の先進医療を併用したら合算で計算。
申請はいつから?どこへ?
申請の受付開始は令和8年6月1日(月曜日)です。
申請方法と必要書類の詳細は、岡崎市から決まり次第お知らせされる予定。
今からできる準備はひとつだけ。
治療にかかる領収書を、捨てずに必ず保管する 。
岡崎市公式ページにも「該当の先進医療を受けられたかたは、治療にかかる領収書等の書類を保管しておいてください」と書かれています。
実施している医療機関は、厚生労働省ホームページの「先進医療を実施している医療機関の一覧」で確認できます。
→ 要点:6月1日まで領収書を保管。詳しい申請方法は市から案内が出る。
不育症の検査費補助は以前から続いている
新しいのは不妊治療の先進医療補助ですが、 不育症の検査費補助は以前から続いています 。
岡崎市公式ページでは、先進医療に位置付けられた不育症検査が対象として案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象検査の例 | 流死産検体を用いた遺伝子検査/抗ネオセルフβ2グリコプロテインI複合体抗体検査 など |
| 対象者 | 申請時に岡崎市に住所があり、既往流死産回数が合計2回以上ある方 |
| 補助額 | 1回の検査につき費用の7割相当額と6万円のいずれか少ない額 |
| 申請方法 | 検査終了後、電話で予約のうえ岡崎市保健所へ書類提出 |
不育症支援は「ない」のではなく、あるけれど知られていない側面が強いと感じます。
該当しそうな方は、ぜひ岡崎市保健所に問い合わせてみてください。
→ 要点:不育症検査の補助は継続中。流死産2回以上で7割または6万円まで補助。
なぜ私が一般質問で取り上げたのか
このテーマの出発点は、市民の方からの相談でした。
「岡崎だけ補助がないように見える」 「同じクリニックでも住む場所で負担が違うのがつらい」 「引っ越しまで考えるほど悩んでいる」
こうした声がSNSやメッセージで何度も届いていました。
特に子育て世帯からは、日々かなり多くの意見をいただきます。
実際、岡崎市の公式相談ページには、令和4年4月からの保険適用に伴い、不妊治療費補助制度は終了と書かれていました。
これだけを見ると「岡崎は補助がない」と受け止められても無理はありません。
一方で、令和8年度の当初予算資料や市長提案説明では、先進医療への新たな補助制度が明記されていました。
つまり公式ページ上では「旧制度終了」の印象が強く残っている一方で、予算上は新制度が動き始めている。
このズレが、当事者の不安や誤解を生みやすかったのだと思います。
だから私は、令和7年9月の一般質問で、不妊治療と不育症対策を取り上げました。
→ 要点:「公式ページの旧情報」と「議会で動いていた新制度」のズレが、市民の不安につながっていた。
県の追い風と「皆さんの声」が動かした
今回の前進を、私は「私が実現しました」と言うつもりはありません。
もともと私は、子育て世帯のみなさんから日々たくさんの声をいただいています。
何か新しい制度が始まったと発信すると、「いや、そこじゃない」「ここが全然できていない」と厳しい言葉をいただくこともあります。
でも、それは暮らしに直結するテーマだからこそ。
困っていなければ、そんな強い言葉は出てきません。
今回は SNSやメッセージで届いた切実な声 が一般質問につながりました。
そして 県の制度を活用できるタイミング が重なったことも大きかった。
市長提案説明でも「県の制度を活用した新たな補助制度の創設」と明記されています。
だから私は、これは私ひとりの実績というより、みなさんの声が届いた結果だと受け止めています。
→ 要点:今回の前進は「市民の声」と「県の制度」の追い風が重なった結果。
これは「不妊治療だけの話」ではない
不妊治療補助は、不妊治療を受ける人だけの話に見えます。
でも、私はもう少し広い話だと思っています。
子育て支援というと、保育園、給食、医療費、公園。どうしても「生まれてから」の話に寄りがちです。
その手前で大きな負担を抱えている方がいるなら、赤ちゃんが来てくれるまでの支援も、私は同じくらい大事だと思っています。
豊田市など近隣はすでに似た制度をやっていたので、「今更」というお叱りもあるかもしれません。
それでも、前に進んだことを土台にして次の改善につなげる。
このテーマで大事なのは、褒めることでも突き放すことでもなく、 どうしたらもっと良くできるかを一緒に考えること だと思います。
→ 要点:これは不妊治療の話だけでなく、子育て支援を「生まれる前」まで広げる話。
よくある質問
Q. 岡崎市の不妊治療補助は、結局あるのですか?
あります。令和8年6月1日から、保険適用の体外受精・顕微授精と併用した先進医療への新補助が始まります。
Q. 自由診療と併用した先進医療は対象になりますか?
対象外です。あくまで保険診療(保険適用の体外受精・顕微授精)と併用した先進医療のみが対象です。
Q. 申請はいつから、どこに?
令和8年6月1日(月曜日)から。詳しい申請方法と必要書類は岡崎市から決まり次第お知らせされます。今は領収書を保管しておいてください。
Q. 事実婚でも対象ですか?
対象です。法律上の婚姻手続きをしていなくても、事実上夫婦としての実態がある関係であれば申請できます。
Q. 不育症の検査費補助はどうなっていますか?
不育症検査費の補助は以前から継続しています。先進医療に位置付けられた検査が対象で、1回の検査につき7割相当額と6万円のいずれか少ない額が補助されます。
まず確認してほしい一次情報
制度は伝聞より、一次情報が大事です。
実際に確認するときは、岡崎市公式の以下を見てください。
📋 不妊治療(先進医療)に要する費用を補助します(岡崎市公式) 📋 不育症検査に要する費用を補助します(岡崎市公式) 📋 先進医療を実施している医療機関の一覧(厚生労働省)
実施している治療が新補助の対象に入るかどうかは、治療開始日と先進医療の内容で決まります。
判断に迷ったら、岡崎市保健所に直接問い合わせるのが確実です。
最後に
私はこれまで、岡崎市の子育て施策について、正直かなり自虐気味に「遅れている」と言ってきました。
ただ同時に、昔の自分を思い返すと、市長の名前も議員の名前も誰ひとり知らない側でした。
でも、暮らしに近いものほど、市政や地方議会の判断で変わっていきます。
不妊治療、保育園、給食、医療、道路、公園。
国政よりも先に、毎日の生活に響くことがたくさんあります。
だからこそ私は、地方議会はみなさんの暮らしに最も身近な場所だと思っています。
そして議員は、みなさんの反対側にいる存在ではなく、 味方であるべき です。
全部を一度に変えられるとは言えません。
それでも、声が届けば、一緒に前に進めることはある。今回の制度は、その一つだと思っています。
「こんなこと言っても無駄かな」と思うことでも、遠慮なく届けてください。
岡崎市の制度や議会で確認したことは、これからもわかりやすく発信していきます。



