「市議会って、結局なにが決まったの?」 「自分の暮らしに関係する話、あった?」「議会で決まったことってわかりづらい」
こういう声を、最近よくいただきます。
今日は令和8年6月定例会で決まったことを、岡崎市民の暮らし目線で整理します。
6月議会、暮らしに直結する決定が並びました
令和8年6月定例会が、6月1日に開会し、本日、6月22日に閉会しました。
今回も、子育て支援から大型整備事業まで、はば広いテーマが並びました。
結論から言うと、暮らしに直結する議案がいくつも可決されています。 特に子育て世代には、見逃せない決定が多い議会でした。
一つずつ、わかりやすく見ていきます。
→ 要点:6月議会では暮らしに関わる議案が数多く可決されました。
子育て世代に直結:医療費が高校生まで広がります
今回いちばん大きいのは、子ども医療費助成の拡大です。
通院の医療費が無料になる対象が、今の中学生から高校生世代まで広がります。 正確には、18歳になったあとの年度末まで。
令和9年4月から 高校生世代まで無償化
自分も子どもを育てる父親として、この拡大はありがたいです。 医療費の不安が一つ減るだけで、子育ての気持ちはずいぶん軽くなります。
また、通院医療費の無償化はかねてより、子育て世帯の皆さんからも切望されてきた政策です。県内のほとんどがすでに導入している中、本市は後発での導入となりました。
私が当選する前の令和6年9月議会で、実は一度この制度改正の議案が出ていたのですが、財源に不安があるとのことで、一度議会で否決されています。約2年遅れてこの度、可決された運びとなります。
あわせて、小学3〜6年生に新しいタブレット15,454台(約9.2億円)の更新も決まりました。 保育園やこども園では、子どもを性暴力から守るための確認措置(日本版DBSへの対応)も義務化されます。
給食を食べられない子にも、公平な支援を
もう一つ、管理栄養士として注目したのが給食の話です。
アレルギーや宗教上の理由などで、給食を食べられない子がいます。 そうした子の保護者に、給食費の相当額を給付する制度が決まりました。
金額は1食あたり309円ほど。 給食が無償になっている子との公平を保つための仕組みです。
「食べられない事情」で取り残される子を、出さない。 ここに目を向けた決定だと思っています。
市民病院で「無痛分べん」が始まります
岡崎市民病院で、無痛分べんの提供が始まります。
これまで岡崎市民病院は、主にリスクの高い出産に対応してきました。 ただ無痛分べんには対応しておらず、希望する人は他院へ移ることもありました。
7月から、硬膜外麻酔による無痛分べんを選べるようになります。 料金は1件123,000円。
※対象は主にハイリスクの妊産婦。くわしくは市民病院へ
あわせて、75歳以上のインフルエンザ定期接種では、重症化を防ぐ効果が高い「高用量ワクチン」も選べるようになります。
出産の選択肢が市内で増えるのは、大きな前進だと思います。
物価高騰対策:水道の基本料金が半年間ゼロに
くらしを守る話題も一つ。
物価高騰への対応として、水道の基本料金が6か月間ゼロになります。 7月の請求分から、基本料金を100%減額します。
申請は不要。 毎月の負担が、半年にわたって軽くなります。
坂の上の団地に、乗り合いの電動車が走ります
ここからは、岡崎ならではの議案です。
北斗台団地(細川町)で、住民が支え合う公共ライドシェアが始まります。
北斗台は丘の上に開けた住宅地。 坂道が多く、高齢化も進み、移動手段の確保が課題でした。
そこで走るのが、電動の低速モビリティ(グリーンスローモビリティ)です。 運行はこの秋11月から、町内会が主体となって担います。
環境にやさしく、地域で支える。 うまくいけば、ほかの地域にも広げられる仕組みです。
いちご、ゾウの骨格標本…岡崎らしい議案も
暮らしから少し離れた、でも気になる議案も並びました。
一つはいちごの産地化です。 新しく農業を始める人を育てるため、スマート農業の研修農場(いちごハウス)の整備を支援します。市の負担は約1,688万円。
もう一つが、東公園動物園のゾウ「ふじ子」です。 昨年亡くなったふじ子の、全身骨格標本を作ります。
費用の約700万円は、クラウドファンディングなどで寄せられた寄附が財源。 「もう一度ふじ子に会いたい」という声に応える、命の教科書です。
大型事業の費用には、厳しい注文がつきました
今回いちばん注目されたのが、大型整備事業の費用です。
市の北部で進む工業団地の関連事業で、今回の補正予算に増額が提案されました。 道路整備に約8億円、造成事業に約6.6億円などです。
これらは賛成多数で可決されました。 ただ、すんなり通ったわけではありません。
一部からは、反対の意見も出ました。
・大きな事業なのに見通しが甘く、増額がくり返されている ・市民向けの補助や施設が削られる中での増額は、順番が違う
賛成した側も、ただ通しただけではありません。
・将来の税収と雇用を生む「未来への投資」だ ・ただし大幅な費用増には、徹底した工程管理と説明責任を
可決はされたものの、お金の使い方への注文が多くついた議案でした。
※このほか、最高裁判決を踏まえた生活保護費の追加給付なども議論されました
最後に
今回の6月議会は、地味に見えて、暮らしに効く決定が多い議会でした。
子育ての不安を一つ減らし、出産の選択肢を増やし、坂の上の団地に足を作る。 派手ではないけれど、こういう積み重ねが街の安心を作ると思っています。
同時に、大きなお金が動く事業には、これからも目を離さずにいたいです。
子育て世代のみなさんにも、シニア世代にも関わる話なので、気になることがあれば公式LINEからでも気軽に聞いてください。
これからも、議会で決まったことを、できるだけわかりやすく報告していきます。



