保護者向けふりかえり資料

食べることも、けいこのうちだ。

新極真会 浦和高野道場 ジュニアスポーツ栄養講座

⚡ PART 1|ガソリン(炭水化物) 💪 PART 2|きんにく(たんぱく) 🔬 PART 3|さいしん科学
01
Lecture Digest 講座ダイジェスト
🏆 今日のいちばん大事なメッセージ
1
試合パフォーマンスは「実力 × コンディション」で決まる。食事はコンディションの核心。
2
「何を食べるか」と同じくらい「いつ食べるか」が重要(クロノニュートリション)。
3
大谷翔平もロナウドも、世界トップ選手ほど食事を本気で管理している。
⚡ Part 1 | ガソリンの話

炭水化物 = 筋肉のガソリン

  • ごはん→消化→グリコーゲン→筋肉にたくわえる
  • タンク空=足が重い・反応遅い・やられやすい
  • 試合4時間前:白ごはん・うどん・おもち
  • 試合2時間前:バナナ・カステラ・おにぎり
  • 1時間前:エネルギーゼリーのみ(固形物NG)
  • NG食:から揚げ・ラーメン・菓子パン・スイーツ
💪 Part 2 | きんにくの話

タンパク質 = 骨と筋肉の材料

  • けいこ後ゴールデン30分以内に食べる
  • 黄金比率:ごはん3〜4:タンパク質1
  • 骨=カルシウム×タンパク質×ビタミンD
  • 小学生の骨は最も速く育つ時期
  • プロテインは食事の「たしざん」(魔法の粉ではない)
  • コンビニセット例:おにぎり+ゆで卵+ヨーグルト≒300円
🔬 Part 3 | 最新科学

眠り・おなか・タイミング

  • 腸内に100兆個の菌→免疫・回復・睡眠に直結
  • 広島カープがチーム全体で「腸活」実施中(GPP)
  • 深い眠り→成長ホルモン放出→筋肉・骨が育つ
  • 小学生の理想睡眠:9〜11時間
  • 朝ごはん→セロトニン→夜のメラトニン→深い眠りのチェーン
  • 起床60分以内に朝ごはんを食べると体の時計がリセット
02
Match Day Eating 試合当日 食事タイムライン
4時間前

タンクをゆっくり満タンに

消化に時間がかかるため、この時点でしっかり食べる。

白ごはん うどん おもち から揚げ ラーメン
2時間前

消化しやすいものだけ

固形物は軽めに。脂質はこの時点から控える。

バナナ カステラ おにぎり 菓子パン スイーツ
1時間前

固形物NG。ゼリーのみ

消化中の血流が運動中に競合するため、消化中の食べ物を残さない。

エネルギーゼリー 固形食すべてNG
試合の間

小さく補給

おにぎり半分 バナナ
試合直後

糖と水分を素早く補給

くだものジュース スポーツドリンク
03
Start Today 今日からやること3つ
① けいこ・試合前

ごはんを食べてから行く

  • けいこ1〜2時間前にごはん・パンを食べる
  • 「ガソリンを満タンにしてから戦わせる」
  • 空腹での稽古は実力が出せない状態
② けいこ後

30分以内に食べる

  • ゴールデンタイムを使う
  • おにぎり+ゆで卵 or ヨーグルトが手軽
  • 「ひびの入った壁をすぐセメントでなおすイメージ」
③ 毎朝

朝ごはんを食べてから出る

  • 起床60分以内に食べる=体の時計リセット
  • 牛乳・バナナ・卵でトリプトファン補給
  • 朝食を抜くと夜の眠りが浅くなるチェーンが壊れる
04
Parent Q&A 保護者 よくある質問
🍱 食事・食べ方の基本
Q
毎日どんな食事を意識すればいいですか?
毎食「3つのグループ」がそろっているかを確認するのが基本です。①エネルギー源(ごはん・パン・麺・いも類)②体をつくるもの(肉・魚・卵・大豆・乳製品)③体の調子を整えるもの(野菜・くだもの・きのこ・海藻)。どれかひとつが多くても意味がなく、3つセットで初めて体が動きます。「バランス良く」の具体的な中身はこの3グループを毎食そろえることです。
Q
子どもがご飯をあまり食べません。どうすればいいですか?
まず試合前・けいこ前の補食(おにぎり・バナナなど)から始めて、食べることへの抵抗感を下げるところからスタートしてみてください。「食べないと弱くなる」と脅すより、「ガソリンを入れないと車が動かないのと同じだよ」と空手の文脈で話すほうが動機づけになります。小食・偏食が深刻な場合は、小児科・管理栄養士への相談をお勧めします。
Q
試合の朝は何時に何を食べればいいですか?
試合開始の4時間前を目安にしっかり食べましょう。白ごはん・うどん・おもちなど消化しやすい炭水化物を中心に。脂っこいもの(から揚げ・ラーメン等)は消化に3〜4時間かかるため絶対NGです。会場入りが早い場合は、2時間前にバナナ・カステラ・おにぎりで補給、1時間前からはエネルギーゼリー以外の固形物はやめましょう。
Q
お弁当に入れると良いものを教えてください。
試合当日のお弁当なら、白ごはん(大きめ)+鶏のさっぱり煮 or 焼き魚+卵焼き+野菜のおかずが理想的です。揚げ物(から揚げ・とんかつ等)は脂質が多く消化に時間がかかるため試合前には向きません。普段の練習日は揚げ物でも問題ありませんが、試合当日・前日は蒸す・焼く調理が無難です。
Q
スポーツドリンクは飲ませていい?いつ飲ませる?
運動中・運動直後は◎です。スポーツドリンク500mlには砂糖約30g(スティック約10本分)が含まれますが、運動中はそのまま素早くエネルギーに使われるため問題ありません。ただし一気飲みは腹痛・下痢の原因になるので少量ずつ飲む習慣をつけてください。運動していない日や食事と一緒に飲むのは糖の摂りすぎになります。普段は水・麦茶がベースです。
💪 プロテイン・サプリメント
Q
子どもにプロテインを飲ませてもいいですか?
食事でタンパク質が十分に摂れている日は不要です。練習後に食事の準備が間に合わない場合の補助として使うのが適切です。プロテインは「魔法の粉」でも「危険な薬」でもなく、食事のたしざんです。子ども向け製品を選ぶ場合は①カルシウム・鉄・ビタミンDが入っている②人工甘味料が少ない③1回あたりのタンパク質量が10〜15gのものを選んでください。
Q
プロテインで背が止まったり、筋肉ムキムキになったりしませんか?
どちらも誤解です。背の成長を妨げる根拠はなく、むしろ骨のコラーゲン(鉄筋)になるため骨密度向上に有効です。ムキムキになるには大人のホルモン(テストステロン等)が必要で、子どものホルモン環境では適量摂取でムキムキになることはありません。過剰摂取(体重1kgあたり3.5gを超える量)は長期的に腎臓への負荷が懸念されますが、子ども向け製品の適量使用では問題ありません。
Q
毎日プロテインを飲ませてもいいですか?
食事でタンパク質が十分に摂れている日は不要です。1日の目安は体重×1.5〜2gで、体重30kgの子どもなら45〜60g/日。食事(肉・魚・卵・乳製品など)で多くを賄えます。練習がある日の練習後30分を補助する用途なら毎日使っても問題ありません。「プロテインを飲んだから食事は少なくていい」は絶対に避けてください。
Q
アレルギーがある子どもにプロテインを飲ませても大丈夫?
製品の原材料・アレルゲン表示を必ずご確認ください。乳アレルギーの場合はソイ(大豆)プロテイン、大豆アレルギーの場合は乳清プロテインの選択肢があります。ただしアレルゲンの判断は製品によって異なるため、主治医またはアレルギー専門医に相談の上でご使用ください。
Q
プロテイン以外に子どもに飲ませていいサプリはありますか?
基本的に食事から摂ることが最優先で、サプリは補助手段です。検討してよいものとしては、骨の形成に関わるビタミンD(日光を浴びる習慣があれば不要なケースが多い)や、女子アスリートで貧血が疑われる場合の鉄分などです。ただし過剰摂取のリスクもあるため、自己判断での使用より管理栄養士・小児科医への相談を強くお勧めします。
⚖️ 体重・減量
Q
試合前に体重を絞りたい。食事はどうすればいい?
成長期の急激な食事制限・水抜きは強くお勧めできません。エネルギー不足は成長・骨・ホルモンに深刻な影響を与えます(RED-S)。体重を管理したい場合は、炭水化物と脂質の調整が先で、タンパク質は最後まで減らさないことが国際スポーツ栄養学会の推奨です。体重管理については、スポーツ栄養士・スポーツ医学の専門家にご相談ください。
⚠ 無理な減量は骨の成長阻害・免疫低下・ホルモン異常を引き起こす可能性があります。
Q
太ってきた気がする。食事を減らすべき?
成長期の体重増加はほとんどの場合、骨と筋肉が育っているサインです。体重の数字だけで判断せず、体の動きやパフォーマンスも合わせて見てください。食事を減らすより、揚げ物・お菓子・甘い飲み物(運動していない日のスポーツドリンク等)の頻度を見直すほうが長期的に正解です。心配な場合は成長曲線を小児科で確認することをお勧めします。
Q
最近疲れやすくなったと言っている。栄養の問題?
エネルギー不足の可能性があります。特に「試合に向けて食事を控えている」「朝食を食べていない」「練習後に何も食べていない」が重なると慢性的なエネルギー不足(RED-S)になることがあります。他にも睡眠不足・貧血・過剰練習の可能性もあるため、症状が続く場合は小児科・スポーツ医学の受診をお勧めします。「根性が足りない」で片付けないことが大切です。
😴 睡眠・生活習慣
Q
何時間寝れば十分ですか?
小学生アスリートの理想は9〜11時間(米国睡眠学会・WHO推奨)です。深い睡眠中に成長ホルモンが大量分泌され、筋肉の修復・骨の成長が進みます。これがロナウドが1日5回昼寝をする理由でもあります。就寝時間は22時頃、できれば21〜22時が理想的です。スマホ・ゲームは就寝1時間前には終えるよう習慣化しましょう。
Q
朝ごはんを食べる時間がありません。何か簡単なものでいい?
食べないよりは何でも食べたほうがずっといいです。時間がない朝の最低限として、バナナ1本+牛乳1杯でOKです。この組み合わせでトリプトファン(アミノ酸)と炭水化物の両方を摂れ、夜の睡眠ホルモン(メラトニン)の材料になります。卵1個追加できればさらに理想的です。起床後60分以内に食べることで体の時計がリセットされ、日中のパフォーマンスが上がります。
Q
夜遅い時間の練習後、食事はどうすればいい?
夜遅い練習後の食事は、胃に重いものを入れると睡眠の質が下がります。ゴールデン30分でタンパク質補給は必要ですが、食事の量は軽めにするのがポイントです。おすすめはおにぎり1個+ヨーグルト or 牛乳などの軽食。帰宅後すぐに食べられるよう前もって準備しておくと習慣化しやすいです。
Q
寝る前に牛乳やバナナを食べるといいと聞きました。本当ですか?
本当です。牛乳・バナナにはトリプトファンというアミノ酸が含まれており、これが夜に睡眠ホルモン(メラトニン)に変換されます。就寝30分〜1時間前に牛乳1杯またはバナナ1本を食べると深い眠りの助けになります。ただし大量の食事は逆に眠りを浅くするため、あくまで「少量の補助食」として活用してください。
🦠 腸内環境・免疫
Q
腸活って何をすればいい?難しいことが必要?
難しくありません。毎日1つ以上を意識するだけで十分です。菌を増やす食品(プロバイオティクス):ヨーグルト・納豆・みそ汁。菌のエサになる食品(プレバイオティクス):野菜の食物繊維・きのこ・海藻(わかめ・のり)。特別なサプリは不要です。納豆・みそ汁という日本の伝統的な食事は、腸活の観点からも理にかなっています。
Q
試合前にかぜをひきやすい。腸との関係はある?
大いに関係があります。腸内細菌の多様性が低いアスリートは呼吸器感染症の罹患率が高いという研究データがあります。また、精神的なプレッシャーが腸内環境を乱すことも知られています。試合前は特に発酵食品(ヨーグルト・納豆)と食物繊維(野菜・きのこ)を意識して毎日食べることで、免疫を高い状態に保てます。
🦴 骨・成長
Q
牛乳嫌いでカルシウムが摂れない。代替はある?
カルシウムは牛乳だけではありません。チーズ・ヨーグルト・小魚(しらす・ちりめん)・ブロッコリー・小松菜でも摂れます。ただしカルシウムは単体では吸収しにくく、タンパク質(コラーゲン:骨の鉄筋)とビタミンD(骨にカルシウムをくっつける)が揃って初めて強い骨になります。日光に30分程度当たる習慣(ビタミンD合成)も骨作りには重要です。
Q
空手の衝撃で骨折しないか心配。食事で予防できる?
できます。骨はカルシウム(固さ)×タンパク質・コラーゲン(しなやかさ)×ビタミンD(接着剤)の3要素で作られます。小学生は骨が最も速く成長する時期で、今の食事が10年後の骨密度を決めます。特に繰り返す疲労骨折がある場合はエネルギー不足(RED-S)のサインの可能性もあるため、スポーツ医学専門の医師への相談をお勧めします。
💡 講座・その他
Q
今日の講座で子どもに何が変わることが期待できますか?
この講座の目標は「知識を詰め込む」ではなく、「自分のからだに興味を持ち、自分で選択できる子どもを育てること」です。すぐに全部変わることは期待しないでください。ただし、「けいこ前にガソリン入れてきた?」という指導者の声かけに「食べてきた!」と答えられる子が増えること、それが積み重なって10年後の体と競技人生を変えます。
Q
もっと詳しく学ぶには?おすすめの本はありますか?
講座でも紹介した3冊がおすすめです。①『ジュニアのためのスポーツ栄養』(柴田顕・学研)②『いますぐ使えるジュニアアスリートの栄養食事学』(川端理香)③『誰も教えてくれないスポーツキッズ食育』(椛原理加・羽山涼子)。個別の相談はスポーツ栄養士・管理栄養士にご相談ください。
Q
「あれを食べれば強くなる」は本当にないのですか?
ありません。毎日の食事の「組み合わせ」と「タイミング」が全てです。特定の食品・サプリで劇的に強くなることはなく、逆に言えばどんなに良いものを食べても他がバラバラなら意味がありません。地道に3食の組み合わせを整え、けいこ後30分・朝ごはんを習慣化する。それが最もコスパの高い「強くなる食事」です。
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Questions & Feedback 質問・感想フォーム

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